東日本大震災後より気仙沼市を中心に活動する「フリースペースつなぎ」では、不登校の子どもやひきこもりの若者の居場所「つなぎハウス」を週5回開いていたが、コロナ禍で閉所せざるを得なくなった。そこでZOOMを使い、毎日1時間オンラインでつながる「つなぎの窓(つな窓)」をスタートさせた。今まで直接来られなかった子どもや若者も参加できるようになり、以前よりも広がりを感じる、と代表の中村みちよさんは話す。
そのつながりは海を越え、マレーシアにいる子どもや過去に修学旅行で行った韓国のフリースクールとも交流が広がっている。子どもたちは自分たちで遊びを工夫してつながり、またオンラインで英語の勉強もしている。この「つな窓」は今の先行きが見えない状況下で、子どもたちの不安を緩和していると中村さんは感じている。
また緊急事態宣言の解除に伴い、以前から週1回行っていた畑作業を再開。免疫力と体力の向上を兼ねており、3密に配慮しながら直接顔をあわせる作業から、つながる意義を再確認している。
オンラインでのつながりは、これから社会的に重要で必要な方法。今後はこのバーチャルなつながりと畑のようなリアルなつながりを両立させ、広めていきたいと語ってくれた。
一般社団法人フリースペースつなぎ https://space-tsunagi.com/
2020.05.26
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