不要不急の外出を控える日々が続くなか、横浜市鶴見区で52軒の飲食店に地元のタクシー会社が協力し、テイクアウトの弁当などを自宅まで届ける「うちめし応援プロジェクト」が行われている。
配達を行う東宝タクシーは、以前より食料品や日用雑貨、医薬品の受け取りなどの買い物代行サービスに取り組み、地域の足となっていた。このプロジェクトでは外出自粛期間中、配達料金の金額をおさえて30分あたり900円に設定している。
利用者は電話で飲食店に弁当などを注文し、東宝タクシーにも連絡をする。ドライバーが飲食店に向かい、代金を立て替えて商品を受け取り配達する。利用者は商品の代金と配達料金をドライバーに支払う仕組み。
スマホアプリを使ったデリバリーがはやりの昨今だが、なじみの店に電話で注文ができるこの方法は年配の方にも利用しやすいうえ、アプリサービスには対応していない老舗や地域の飲食店の味も自宅に取り寄せることができ、「外出できなくて困っている」「運ぶのがたいへん」という地域住民に好評だ。
国土交通省の許可を受け、プロジェクトは9月末まで継続する予定。
2020.5.12
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