富山県高岡市内には200人近い外国人児童が居住している。日本語の日常会話には問題ないものの学習に必要な語学力が身につかず、学力の低迷が深刻なケースも多い。
そういった子どもたちの高校進学をめざして、市民団体のアレッセ高岡(高岡外国人の子どものことばと学力を考える会)は2010年より外国人中学生に学習支援を行い、週2回市の施設で教室を開くなどの活動をしてきた。
しかし3月末、新型コロナウィルス感染症の流行拡大防止のため、対面での教室は休止となった。学校も休校で、日本語をほとんど話せない親と外出自粛の日々を送る子どもたち。彼らは日本人の子どもたち以上に困っているのではないかと考えた結果、オンラインで教室を再開することにした。
5月上旬よりZoomを使ったオンライン教室を始めた。最初は講師も生徒も戸惑うことがあったが、お互いに操作を教え合ううちにすぐに慣れて、スムーズに進められるようになった。顔を見ながら学習できるこの方法は「学校に近い感じで授業が受けられる」と生徒たちに好評だ。
オンラインによる学習支援は6月まで続ける予定。まだまだ人生の序章にいる中学生たち、まずは高校入試を突破して、希望の将来に近づいていってほしい。
2020.05.31
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